家庭のブレーカーはどうなっているのか
一般的な家庭の分電盤は以下のような構成になっています。
- アンペアブレーカー
- 漏電ブレーカー
- サーキットブレーカー(安全ブレーカー)
ブレーカーとは、基本的には電気的に異常があった場合に電流を遮断し安全を確保する目的で使用されます。ブレーカーは目的に応じて種類が変わります。
アンペアブレーカー
電力会社とのA(アンペア)を超えると遮断されるブレーカーです。契約内で使用してくださいねということです。
自宅の電力量計がスマートメーターになっている場合は、分電盤にはアンペアブレーカーが無いかもしれません。
アンペアブレーカーが落ちる場合、自宅全体で契約以上の電力を使用している可能性が高いです。
漏電ブレーカー
漏電を検知した時に遮断されます。漏電とは、そのまま電気が漏洩することです。例えば、電化製品が水浸しになったり、電化製品の内部が故障したり原因はいろいろあります。
漏電している状態というのはかなり危険なので、漏電ブレーカーが落ちた場合は安易にブレーカを上げずに後述する調査方法を試してみてください。
サーキットブレーカー(安全ブレーカー)
部屋や家庭内の範囲毎にブレーカーがいくつも設置してあります。その範囲内で設定以上の電流が流れると遮断されます。基本的に使い過ぎによるものが原因になるのが多いです。
安全ブレーカーが落ちる原因、対処方法
安全ブレーカーが落ちる原因は電力の使い過ぎが多いと書きました。
特に電子レンジ、ドライヤー、炊飯器、IHクッキングヒーターなど、電気を熱に変える家電は消費電力が大きい傾向にあります。
頻繁に落ちる場合は、使う時間を分散しましょう。
契約内のアンペア数で利用出来ている場合は、冷蔵庫やエアコンなど常に使用しているような家電と離れているコンセントでドライヤーや電子レンジを使うことで安全ブレーカーを分散して使用していることになります。
試してみてください。
家電のアンペア数が知りたい場合は、家電の消費電力W(ワット)を確認してみてください。
W(ワット数) ÷ 100V(電圧) = アンペア数
で計算出来ます。
トラブル原因の特定方法と対処

漏電ブレーカーが落ちた場合、何も考えずに漏電ブレーカーを上げると危険です。下記方法で原因をある程度絞ることが出来ますので試して見てください。
①安全ブレーカーを全て手動で落とす。
②漏電ブレーカーを上げる。
ここで再度漏電ブレーカーが落ちる場合は漏電ブレーカー自体の故障の可能性があります。
③安全ブレーカーを順番に一つずつ上げていく。
安全ブレーカーを上げたタイミングで漏電ブレーカーが落ちた場合は、そのタイミングで上げた安全ブレーカーの範囲で漏電が起きている可能性があります。
電化製品がある場合はコンセントから抜いておいた方がいいでしょう。
※注意 漏電状態というのは危険です。出来れば漏電ブレーカーが落ちた時点で電力会社等に連絡し指示をもらいながら作業することをおすすめします。
まとめ

ブレーカーが落ちる原因のほとんどは電力の使い過ぎによるものですが、そうではなかった場合に知識の無い人が対処した場合、事故となる可能性もあります。
今回記載した以上の対処は自分ではやらず、電力会社等に連絡してください。
最後まで読んでくださってありがとうございます。困った方の役に立っていれば幸いです。
もし、質問や追加の情報を求める場合はお気軽にコメントや問い合わせをしてみてください。